著者
瀬尾 明彦 砂川 久弥 土井 幸輝 鈴木 哲
出版者
ITヘルスケア学会
雑誌
ITヘルスケア誌 (ISSN:18814808)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.96-105, 2008 (Released:2008-12-09)
参考文献数
18
被引用文献数
1

本研究では,睡眠時間が翌日全体の認知・運動機能に及ぼす影響を評価することを目的とした.具体的には,睡眠時間の長い条件(6時間)と短い条件(3時間)の2条件で,起床後の身体の「知覚」,「思考」,「記憶」,「運動」の一連の認知から運動に至るまでの機能に対応した作業を被験者に行わせ,脳波計測による各作業時の覚醒度,自覚症調査による各作業後の主観的負担感,各作業の結果により総合的に評価した.また,本研究では実験中の被験者の生体リズムの変化についても体温・心拍数計測により確認した.その結果,体温,心拍数の変化から,睡眠時間の長短による生体リズムの顕著な差は見られなかったが,短睡眠では主観的負担感が高くなることがわかった.脳波についても短睡眠時には翌日に覚醒度の低下が確認された.また,翌日の作業結果にも大きく影響することがわかった.具体的に,知覚機能,思考機能,記憶機能においていずれも低下が大きいことがわかった.一方,動作機能の顕著な変化は見られなかった.
著者
瀬尾 明彦 砂川 久弥 土井 幸輝 鈴木 哲
出版者
ITヘルスケア学会
雑誌
ITヘルスケア誌 (ISSN:18814808)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.96-105, 2008
被引用文献数
2

本研究では,睡眠時間が翌日全体の認知・運動機能に及ぼす影響を評価することを目的とした.具体的には,睡眠時間の長い条件(6時間)と短い条件(3時間)の2条件で,起床後の身体の「知覚」,「思考」,「記憶」,「運動」の一連の認知から運動に至るまでの機能に対応した作業を被験者に行わせ,脳波計測による各作業時の覚醒度,自覚症調査による各作業後の主観的負担感,各作業の結果により総合的に評価した.また,本研究では実験中の被験者の生体リズムの変化についても体温・心拍数計測により確認した.その結果,体温,心拍数の変化から,睡眠時間の長短による生体リズムの顕著な差は見られなかったが,短睡眠では主観的負担感が高くなることがわかった.脳波についても短睡眠時には翌日に覚醒度の低下が確認された.また,翌日の作業結果にも大きく影響することがわかった.具体的に,知覚機能,思考機能,記憶機能においていずれも低下が大きいことがわかった.一方,動作機能の顕著な変化は見られなかった.
著者
菅間 敦 泉 明里彩 瀬尾 明彦
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.191-198, 2014-08-20 (Released:2015-06-02)
参考文献数
19

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着して拡張現実や複合現実感の元で3Dコンテンツを視認する場合,頸部や体幹を傾けた不自然な姿勢を取る場合がある.そこで本研究では,HMDを装着して覗き込みを行った際の身体負担を定量的に評価し,HMDの装着と視認位置が身体負担に与える影響を明らかにすることを目的とした.実験は11名の被験者を対象とし,座位で覗き込み姿勢をとらせ,HMDの有無2条件と視認対象物の位置9条件を実験条件として行った.関節角度,関節の最大トルク比,筋電図,主観的な負担感の指標について解析した結果,HMD装着時には頸部の側屈が小さく体幹の側屈と回旋が大きい姿勢をとることで,身体負荷を軽減する姿勢をとることが明らかとなった.
著者
菅間 敦 泉 明里彩 瀬尾 明彦
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.191-198, 2014

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着して拡張現実や複合現実感の元で3Dコンテンツを視認する場合,頸部や体幹を傾けた不自然な姿勢を取る場合がある.そこで本研究では,HMDを装着して覗き込みを行った際の身体負担を定量的に評価し,HMDの装着と視認位置が身体負担に与える影響を明らかにすることを目的とした.実験は11名の被験者を対象とし,座位で覗き込み姿勢をとらせ,HMDの有無2条件と視認対象物の位置9条件を実験条件として行った.関節角度,関節の最大トルク比,筋電図,主観的な負担感の指標について解析した結果,HMD装着時には頸部の側屈が小さく体幹の側屈と回旋が大きい姿勢をとることで,身体負荷を軽減する姿勢をとることが明らかとなった.
著者
西村 崇宏 唐澤 洋之 瀬尾 明彦 土井 幸輝
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.475-481, 2012 (Released:2012-06-12)
参考文献数
22
被引用文献数
2

Recently, the number of studies concerning the development of an interface device using the tactile sense has increased. In this study, we focused on apparent movement occurring in response to temperature stimuli. Apparent movement has been widely studied; however, knowledge regarding apparent movement occurring in response to temperature stimuli is limited. Moreover, the relationship between the rate of occurrence of apparent movement and the factors associated with the occurrence of this movement remains incompletely understood. Therefore, we performed an experiment to evaluate the effect of 2 factors (stimulus duration and stimulus onset asynchrony) on the rate of occurrence of apparent movement. In this experiment, 10 healthy men were asked to place their hand on Peltier elements and answer whether apparent movement occurred. The results of our study show the presence of appropriate conditions for the 2 factors that increase the occurrence rate of apparent movement. Moreover, a strong correlation was found between the rate of occurrence of the apparent movement and clarity of the movement.