- 著者
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渡邊 由紀子
- 出版者
- 国立研究開発法人 科学技術振興機構
- 雑誌
- 情報管理 (ISSN:00217298)
- 巻号頁・発行日
- vol.50, no.6, pp.343-353, 2007
- 被引用文献数
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大学図書館が電子リソース・サービスを推進するために必要なことについて,九州大学附属図書館の事例に基づき提案する。コンテンツの整備では,コレクション構築のための財政基盤の確立とそれに伴う図書館の責務を自覚することが重要である。利用環境の整備では,ナレッジベースを構築し,リンクリゾルバ,電子ジャーナル集,OPACといった電子的サービスを相互に連携させることで,電子ジャーナルの視認性を向上することが可能になる。電子リソースの最大限の利用を促進するためには,電子リソース担当体制の強化が必要であり,従来の枠組みを超えた図書館組織の再編・整備を検討すべきである。