著者
佐々木 豊
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.177-186, 2009
被引用文献数
2

現在,学力低下や理数離れ,諸外国と比較した日本の科学系学問への意欲水準の低さなどの問題が存在する.近年,特に工学系に対する学生の人気が低下している.農業工学とは,食・環境を対象に,工学的アプローチをする学問分野である.上記に加えて農業工学は,元々自然,環境,動植物が好きな学生に対して,工学系基礎学問を用いているため,農業系の他分野に比べて志望する学生が少ない.更に産業の魅力低下も加わり,学生の学習意欲の向上が大きな課題となっている.また,物理,数学,情報技術に対し,苦手意識を持っている学生が多数存在する.これを改善するために教材は重要といえ,手で触れたり,実際に自分の目で見たりして体験することで学習効果は向上する.しかし情報技術の進歩の速さから,自作の教材では常に改良を迫られ,維持・管理が難しい側面も存在する.</br>そこで本研究では,現在の農業工学教育の調査を先ず行った.それを基に,学習意欲を高める農業工学教育を検討するため,レゴマインドストームNXTを教材として授業設計及び実施をし,その教育効果の評価を行った.レゴマインドストームNXTは,情報教育,農業工学専門教育,アイデア創造型学習において,良好な学習支援効果が確認できたので,本論文ではこれらを報告する.<br>

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