著者
德丸 晋 林田 吉王
出版者
JAPANESE SOCIETY OF APPLIED ENTOMOLOGY AND ZOOLOGY
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.13-21, 2010
被引用文献数
1 16

タバココナジラミ・バイオタイプQの3齢幼虫では42種類、卵および成虫では40種類の薬剤感受性を調べた。その結果、薬剤感受性は、タバココナジラミ・バイオタイプQの発育段階および薬剤の種類により異なった。タバココナジラミ・バイオタイプQの3齢幼虫に対して殺虫効果が高かった薬剤はフェンピロキシメート・ブプロフェジン水和剤、フェンピロキシメート水利剤、ミルベメクチン乳剤、ピリダベン水和剤、レピメクチン乳剤、スピネトラム水和剤およびスピノサド水和剤であり、ミルベメクチン乳剤、ピリダベン水和剤、レピメクチン乳剤、スピネトラム水和剤およびスピノサド水和剤のLC50値は、それぞれ0.98、1.59、0.08、0.04および0.91ppmであった。タバココナジラミ・バイオタイプQの雌成虫に対して殺虫効果が高かった薬剤は、ピリミホスメチル、チオシクラム水和剤、ピリダベン水和剤およびスピネトラム水和剤であった。また、各種薬剤を処理したキャベツ葉におけるタバココナジラミ・バイオタイプQ雌成虫による産卵数が少なかった薬剤はカルタップSG水溶剤、チオシクラム水和剤、ジノテフラン水溶剤、ニテンピラム水溶剤、ピリフルキナゾン水和剤およびスピネトラム水和剤であった。タバココナジラミ・バイオタイプQの卵に対して殺卵効果が高かった殺虫剤はピリダベン水和剤のみであった。

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