著者
三ッ井 稔
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告
巻号頁・発行日
vol.1954, no.3, pp.5-10, 1954

1.昭和26年9月から約1年間にわたり,25種の雑草種子を用い,室内で2,4-Dの1,000,10,000,50,000,100,000及び200,000倍液で処理した発芽床により発芽試験を行うとともに,植木鉱に種子を播き,反当50,100,150,200及び300gの割合で撒布して発芽及びその後の生育状態を調査じた。<BR>2.雑草種子の2,4-Dに対する抵坑力は種類により異なり,ホモノ科,タデ科が強く,カヤツリグサ科が次に強く,キク科は弱かつた。<BR>3.2,4-Dを吸収した芽生は一般に畸形化して生育が停止し,特に根の伸びが悪く,甚しいものは枯れた。<BR>4.室内試験では1,000~5,000倍液が幼根の発育を,10,000~200,000借液が子葉(第1本葉)の展開を阻害した。なお覆土区では被害が増大した。<BR>5.植木鉢試験では,播種後3~4日目に2,4-Dを撒布した場合,センダングサ,ヤハズソウ,カヤツリグサメヒシバ,アキメヒシバは反当50gで発芽が抑制されたが,播種後1ヵ月目に撒布した第2次試験では影響が認められなかつた。<BR>終りに,この試験を行うにあたり,御指導を賜わつた志村喬博土,中山仰技官に深く謝意を表する。

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