著者
三ッ井 稔 原田 重雄
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1962, no.19, pp.10-14, 1962-11-15 (Released:2009-07-31)
参考文献数
10

昭和34年から37年の間にインド種6種類の実生苗または栄養系苗を供試して,8,11および14時間の日長処理を行なった。茎葉の生育は8~11時間よりも14時間日長下においてすぐれる傾向が認められた。この性質は中国種の日長感受性と似ている。なお日長効果は葉数よりも茎長において現われやすい傾向があった。
著者
三ッ井 稔
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告
巻号頁・発行日
vol.1954, no.3, pp.5-10, 1954

1.昭和26年9月から約1年間にわたり,25種の雑草種子を用い,室内で2,4-Dの1,000,10,000,50,000,100,000及び200,000倍液で処理した発芽床により発芽試験を行うとともに,植木鉱に種子を播き,反当50,100,150,200及び300gの割合で撒布して発芽及びその後の生育状態を調査じた。<BR>2.雑草種子の2,4-Dに対する抵坑力は種類により異なり,ホモノ科,タデ科が強く,カヤツリグサ科が次に強く,キク科は弱かつた。<BR>3.2,4-Dを吸収した芽生は一般に畸形化して生育が停止し,特に根の伸びが悪く,甚しいものは枯れた。<BR>4.室内試験では1,000~5,000倍液が幼根の発育を,10,000~200,000借液が子葉(第1本葉)の展開を阻害した。なお覆土区では被害が増大した。<BR>5.植木鉢試験では,播種後3~4日目に2,4-Dを撒布した場合,センダングサ,ヤハズソウ,カヤツリグサメヒシバ,アキメヒシバは反当50gで発芽が抑制されたが,播種後1ヵ月目に撒布した第2次試験では影響が認められなかつた。<BR>終りに,この試験を行うにあたり,御指導を賜わつた志村喬博土,中山仰技官に深く謝意を表する。