著者
大場 正明
出版者
日本茶業技術協会(農林省茶業試験場内)
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1979, no.50, pp.6-11, 1979
被引用文献数
2

チャノコカクモンハマキ合成性フェロモンの茶園における誘殺について誘蛾灯と比較検討した。<BR>1) 第1回成虫では初飛来日は誘蛾灯と同時期で終息日はフェロモントラップの方が早めであった。その他の世代は年によって変動がみられた。誘殺最盛日は第1,4回成虫はほぼ同じ時期であったが,第293回はフェロモントラップの方がやや早めであった。誘殺数についてはフェロモントラップは第2,3回成虫数が少なかった。図1,2のように2年間の発生消長グラフからフェロモントラップは誘蛾灯と高い類似性がみられた。<BR>2) プラスチックカプセル担体のフェロモンの誘殺力の持続日数は約30日間であったが,発生消長をは握するだけなら40日間くらいは十分使用できるものと考えられた。<BR>3) 野外におけるフェロモントラップの誘殺時刻調査では,22~23時の誘殺数がもっとも多かった。<BR>終りに本試験の遂行にあたり調査の御援助を頂いた稲木浩之技師(現東部農業事務所)に感謝の意を表します。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 茶園における性フェロモントラップによるチャノコカクモンハマキの発生消長調査(大場 正明),1979 http://t.co/79Fjvljc

収集済み URL リスト