著者
多田 正大 橋本 京三 渡辺 能行 川井 啓市
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.24-29, 1984

潰瘍性大腸炎の病態生理の一面を知る日的で, ラジオカプセル法 (NationalTPH-101型) を用いて本症患者13名の各病期の直腸内圧を測定し, 直腸の運動量を内圧面積 (内圧曲線と基線で囲まれた面積) で表わした.その結果, 活動期において内圧面積は健常者よりも統計学的に有意の差で低下していた.特にpatient yearが4年以上と長くなり, 病変範囲も全大腸型の重症例ほど内圧面積は小さくなり, 緩解期でも健常者よりも低下していた.ネオスチグミンによる刺戟後の運動量の変化 (S/R) をみると, patient year4年以上, 全大腸型の活動期では健常者よりも高値を呈し, これらの症例では刺戟に対して過敏に反応すると考えられた.

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