著者
宮地 政司
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.61-63, 1950

最近測地学方面で行われた無線報時の利用による二, 三の研究成果を紹介し, 我國の無線報時の現況とその利用法の概要を述べ, それ藤広い分野を有つ地学のどこかで役立つ事を願5ものである。<BR>測定や観測を静的なものと動的なものに大別する事が出来る。歴史の示す様にそれは静から動へと発展している。近代の科学の発展はこの動的測定に負5ものが非常に多い様である。こゝでいう動的とは「時」の利用によるもので, それが無線報時の手段で簡單に自由にそして必要な精密さで利用出来る様になつたのは極めて最近でこゝ二三十年来の事である。先づ二, 三の最近の研究成果を述べてみよう。

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