著者
藤田 保
出版者
日本コミュニケーション障害学会
雑誌
コミュニケーション障害学 (ISSN:13478451)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.12-17, 2005-04-30
参考文献数
8

琵琶湖病院聴覚障害者外来の取り組みの概要を紹介し,精神医療の現場での聴覚障害をもつ患者をめぐる実情や問題点,課題などをまとめ,コミュニケーション障害の観点から若干の考察を試みた.この外来の事例では心因性精神障害の割合が多く,発症や経過などに心理社会的要因が大きく関与しており,コミュニケーション障害により家庭,職場,地域などの人間関係などにトラブルが生じやすいためと考えられた.また,聴覚障害者はコミュニケーション障害のために適切な精神医療を受けにくいので,情報保障などに充分な配慮が必要であるが,当外来では聴覚障害をもつ患者が最もよく理解できるコミュニケーション手段で職員が対応しており,それが治療的となっていることが少なくないと考えられる.

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本文冒頭引用 ”琵琶湖病院聴覚障害者外来の取り組みの概要を紹介し,精神医療の現場での聴覚障害をもつ患者をめぐる実情や問題点,課題などをまとめ,コミュニケーション障害の観点から若干の考察を試みた” CiNii論文 - 聴覚障害者との精神医療の現場におけるコミュニケーション https://t.co/YoFDBU4tUb

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