著者
山瀬 博史 二村 雄次
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化機病學會雜誌. 乙 (ISSN:13497693)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.2786-2794, 1991
被引用文献数
12

胆道癌取扱い規約に表層型, 表層拡大型を加え胆管癌46例の上流側の癌先進部を臨床病理学的に検討した. 表層型, 表層拡大型進展を伴う乳頭型, 結節浸潤型, 浸潤型の癌先進部は粘膜層にあり, 上流の非癌部の胆管より粘膜の丈が高く肥厚していたが, 線維筋層, グリソン鞘の線維層の厚さは同定度であつた. 表層拡大型進展を伴わない結節浸潤型, 浸潤型の癌先進部は線維筋層, 線維層内にあり, 上流の非癌部胆管より線維筋層, 線維層が肥厚し, 胆管内腔の狭小化を認めた. 胆管癌の術前診断にはPTCSが有用で, 粘膜の顆粒状変化, 腫瘍血管の有無に着目し, 選択的胆管造影では壁不整像, 狭窄所見の範囲を読影し, 術前に胆管の切除線を決定すべきである.

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こんな論文どうですか? 胆管癌における上流側胆管の癌先進部の臨床病理学的研究(山瀬博史),1991 http://id.CiNii.jp/aCuqI

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