著者
伴 秀利 西村 嘉裕 梁 徳淳 安光 勉
出版者
The Japan Lung Cancer Society
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.712-717, 2011
被引用文献数
1

<b>背景</b>.Solitary fibrous tumor of the pleura(SFTP)は比較的稀な疾患で術前の悪性度評価が困難である.<b>症例</b>.我々の経験した3症例のSFTPのMRI拡散強調画像において,53歳女性の低悪性度のSFTPでは無信号であり,66歳男性の低悪性度だが軽度の細胞増殖を呈したSFTPでは不均一な軽度高信号を認め,84歳男性のmalignant SFTPでは不均一な高信号を呈した.いずれもCTやMRI T1・T2強調画像では明確な差異を認めず,malignant SFTP症例においてはFDG-PETで軽度の集積率増加しか認めなかった.<b>結論</b>.SFTPの悪性度の術前評価にMRI拡散強調画像が有用である可能性が示唆された.<br>

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