著者
渕上 季代絵
出版者
図学研究
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.75-78, 2001

本研究は唐草紋様の螺旋について、そのパターン的特徴から何らかの数理的要素を取り出し、パターン生成アルゴリズムの作成を目的としている。前回は風呂敷のパターンを対象に全体的特徴と部分的特徴について述べた。全体的特徴として、個々の螺旋が連結して全体を構成しており、しかも平面が螺旋によって均一に埋め尽くされている平面充填パターンであるとした。また、部分的特徴としては、個々の螺旋の形態的特徴と螺旋間の関係について明らかにした。今回は、全体的特徴である平面充填について検討し、螺旋による平面充填パターンの生成アルゴリズムの作成を試みた。まず、手がかりとして平面充填曲線の描画アルゴリズムを検証した。一定の操作で線を折り曲げていくと平面を埋め尽くすことで知られているこの曲線の各部分に螺旋を配置することで螺旋による平面充填が可能になると考えた。唐草紋様の平面充填以外のパターン的特徴として螺旋どうしは交叉がなく、連結していることが挙げられることから、これらを満たす配置の方法を検討した。

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