著者
田神 一美
出版者
日本ダニ学会
雑誌
日本ダニ学会誌 = Journal of the Acarological Society of Japan (ISSN:09181067)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.91-99, 2013-11-25
被引用文献数
1

本邦産のヒゲジロハサミムシ <i>Gonolabis marginalis</i> Dohrn, 1864(Dermaptera: Anisolabididae)に便乗しているヒゲダニの第二若虫を飼育して得られた第二若虫を第 1脚長が短いと言う相違はあるが<i>Histiostoma mahunkai</i> Fain, 1974と同定した.また,飼育から得た雌雄成虫形態を記載した.ハサミムシに便乗するヒゲダニに関する知見は,欧州産の <i>H. polypori</i> と <i>H. feroniarum</i> に偏っていたが,最近になって豪州産の3種類が追加され本種が新たに加わった.本種はアフリカのコートジボワールが原記載地である.ハサミムシとヒゲダニの便乗関係を更に詳細に調べる必要がある.

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