著者
桑野 玲子 ヘワゲ インディケティヤ サマンティ レヌカ
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.539-543, 2013

地盤からの土砂流出に伴い形成される地盤内空洞の周辺には,密度が低下したゆるみ部分を伴う.このゆるみの度合(密度低下)やその範囲は土の種類によって異なる.また,均等な砂では空洞部分を周辺から埋めるように体積膨張する結果,周辺部に間隙が生成しゆるみが発達するのに対して,細粒分混じり砂では細粒分が粗粒の間をすり抜けて流出し,ゆるみが発達する. 本研究では,均等な砂に生成するパターンの蜂の巣状のゆるみについて,その力学特性を定量的に評価する目的で,豊浦砂供試体内に人工的にゆるみ生成させを三軸試験を実施した.またゆる詰め供試体の三軸圧縮過程のX線CT画像からゆるみの進展範囲を把握し,ゆるみ部分の剛性を評価した.

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