著者
冨田 裕
出版者
The Chemical Society of Japan
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.81, no.11, pp.1726-1728, 1960
被引用文献数
3

センブリの苦味成分は,朝比奈によりスウェルチアマリンと命名され.刈米らはこのものの無晶形物質(一部結晶化)を得て,分子式C<SUB>16</SUB>H<SUB>22</SUB>O<SUB>10</SUB>を与えた。1954年Korteはリンドウ科植物の苦味成分を検索し,スウェルチアマリンはゲンチアナ根の苦味配糖体ゲンチォピクリンC<SUB>16</SUB>H<SUB>20</SUB>O<SUB>9</SUB>の不純なものであるとし,その存在を否定した。著者は無晶形スウェルチアマリンを良結晶性のアセタートに導き,ゲンチオピクリンアセダートと比較することにより,両者がまったく異なる物質であることを明らかにし,スウェルチアマリンの存在を確認した。

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