著者
宇田 新太郎
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:00202878)
巻号頁・発行日
vol.46, no.456, pp.712-724, 1926

前報告に記載した三角型反射器を基本とし、一層電波の指向性を顯著にするため反射器を種々に排列し、實驗的に比較研究したのである。かくして遂に到達した角型反射器の測定結果を擧げ、其開きを適當にすれば、普通行はれてゐる比較的構造面倒なるパラボラ型の反射器と何等の遜色がない事、從つて實用には簡單な此の方が却つてよい事が述べてある。これを受信所に使用する時は、聚波器として効果のある事もまた實驗の結果を以て示してある。<br>次に反射器として棒の適當な長さに就て一言し、且つ角型反射器を使用した發信器より發射する指向性特別短電波を可聽周波數で變調し、携帶した受信器の音の強さに依つて周圍の電界の強さや指向性を調べた事に就て記載してある。<br>最後に特殊の形の空中線を使用して、短波長ビームを得た多くの實驗的結果を擧げてある。例へば空中線をL型、逆L型、或はそれから變形したものを用ひた時の測定結果や、又はU字形、距形等の空中線の場合の實驗的研究を記してある。

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