著者
岸田 典子
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.27-36, 1980

こんにゃくの嗜好及び消費消況について, 世代及び居住地域の異なる女性を対象として調査し, つぎのような結果が得られた。<br>1) 板・糸こんにゃくに対する嗜好では, どの対象者でもともに少し好んでおり, 世代別間では有意差が認められ, 大学生に好まれていた。嗜好について, 好き, 普通, 嫌いのものの割合をみると, 板こんにゃくでは大学生を除き, 普通と答えたものがもっとも多く, 好きと答えたものがそれについでいた。糸こんにゃくでは好きと答えたものが多かったのは, 中学・高校生, 大学生, 広島市周辺及び仙台市における対象者であった。嫌いと答えたものは, 板・糸こんにゃくともに非常に少なかった。<br>2) 消費状況について, 1人1回当たりの消費量, 現在の消費頻度, 将来の消費希望頻度, 1人1日当たりの消費量及び充足率をみると, いずれの項目もどの対象者でも板こんにゃくの方が糸こんにゃくより多かった。そして, 各項目の対象者の相違による違いは, 概して, 世代別間において有意差が認められた。<br>3) 食べる理由の「有」ものの割合は, 対象者により異なり, 28.4~80.0%であった。それは, 世代別間で有意差が認められ, 高齢者ほど「有」のものが多かった。その内容をみると, 各対象者とも, 砂おろし, おいしいが上位をしめ, 栄養面と嗜好面の両面がみられた。<br>4) 6種の新しいこんにゃく料理について, 食用経験, 食用意欲及び作製意欲が「有」のものの割合をみると, 各対象者とも酢の物が一番多かった。そして, 食用意欲及び作製意欲は, 世代別及び地域別間で有意差が認められ, 若年層, 島しょ部に低かった。<br>5) 改良すべきと答えたものは, どの対象者においても, におい, 色, 味に多かった。そして, 色, 形, におい, かたさは世代別間で, 味は世代別及び地区別間でそれぞれ有意差が認められ, 若年層, 郡部に多かった。<br>6) 嗜好と消費状況との関係をみると, 好きなものは嫌いなものに比べ, 現在の消費頻度よりも将来の消費希望頻度の方が多く, こんにゃくを食べる理由の「有」もの多く, 理由の内容としては, 栄養面と答えたものが少なかった。

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