著者
中村 敏枝
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.335-341, 1980

聴覚パーシュート・トラッキングに関する実験を行った. 刺激は60あるいは61個の構成音からなるレベル変化する白色雑音であり, 被験者の課題はレベル変化方向に対応して反応ボタンをできるだけ速く正確に押すことであった. 反応時間を指標として結果を分析すると, 刺激パターンとトラッキング速度の間の関係が明らかになった. すなわち, 反応時間は刺激のレベル変化の方向, タイミングともに規則的である場合に最も速く, 両者がともに不規則な場合に最も遅かった. これは, 各構成音のもつ予測可能性によって反応時間が規定されることを意味する. この事実, 特に反応手がかりに由来する予測可能性の効果については, さらに実験IIにおいて確認した.

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