著者
中野 広
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.83-88, 1988-04-15 (Released:2010-03-11)
被引用文献数
1 1
著者
中迫 勝
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.53-61, 1986-04-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
31
被引用文献数
1
著者
笠松 慶子 鈴木 哲 辛島 光彦 泉 博之 神代 雅晴 二宮 理憙
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.125-131, 2004-06-15 (Released:2010-03-15)
参考文献数
11
被引用文献数
2 2

本研究では, 月経周期の月経前期, 月経期および低温期の三つの時期において2種類の実験作業における作業パフォーマンスと月経随伴症状の違いについて検討した. その結果, 単純反応型作業での総作業量と反応時間においては月経周期の時期の影響を受ける傾向があり, 低温期では他の二つの時期に比べて作業パフォーマンスが高いことが認められた. 状況対応型作業では月経周期の時期の影響は認められなかった. 月経期には身体的な変化, 月経前期には精神的な変化が強く現れた. なお, 本研究の被験者は7名と少数であり, 限定されたデータから得られた結果である.
著者
平柳 要
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.200-211, 2006-06-15 (Released:2010-03-15)
参考文献数
106
被引用文献数
3 7
著者
加藤 貴昭 福田 忠彦
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.333-340, 2002-12-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
19
被引用文献数
16 12

本研究では野球の打撃において, 打者が投手の投球動作から視覚情報を得る準備時間相に注目し, 熟練打者と非熟練打者の眼球運動から視覚探索活動における有効なストラテジーについて考察した. 特にライブ状況でのフィールド実験により, 実践的な場面における周辺視特性の活用について考察を行った. 熟練者グループとして大学野球部員, 非熟練者グループとして一般の大学生が実験に参加した. 被験者は実際に打席に立ち, 投手による投球を観察し, その際の眼球運動が計測された. その結果, 熟練者の視線配置分布は非熟練者のものと比べ狭い範囲に及んでいた. 特に熟練者は投球動作を予測して投球腕が振られるであろう位置にあらかじめ視線を固定させ, 投球腕の肘近辺を中心に視支点を置き, 網膜の周辺部分で投手像全体を捉えて, 投球動作から動的な情報を効率よく収集する体系的な視覚探索ストラテジーを用いていることが確認された.
著者
横山 正人 井上 和夫
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.41-48, 1984-02-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
9

本論文は人間の声質感覚に基づく音声の個人性知覚情報の抽出を目的としている. まず, 一対比較法により話者の類似性判断, および音声の嗜好性判断に対する聴覚実験を行っている. 音声資料として13名の話者の発生した単母音 [e] を用いる. 次に声質を表す5つの日常表現語を用いて, 音声の類似性評価実験を行っている. さらに改良ホモモルフィック予測法 (IHPA) を適用し, 音声信号より音響パラメータの抽出を行う.以上の実験結果に基づく相関分析およびMDSによる解析の結果, 次のことが明らかになった. (1) 話者の類似性および音声の嗜好度を判断する場合, ある特定の声質感覚が大きく寄与する. (2) これらの声質情報は, 主にピッチ周波数, および高次フォルマント周波数によって特徴づけられる.
著者
小原 二郎 大内 一雄 寺門 弘道
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.159-165_1, 1967-04-30 (Released:2010-03-16)
被引用文献数
1 2

Toyota's original suggestion that the optimum height difference of desk and seat should be 1/3 of the individual sitting height was experimentally investiated. Performance scores of the figure tracing of 18 male and female students and thier fatigue complaints were studied at height differences of -6, -3, 0, ..3, -6 cm of 1/3 sitting height. In case the height difference was a little lower than 1/3 sitting height, the tracing performance was the best and the least fatigue complaints were made. Memomotion study by films demonstrated the natural wrist and elbow movements at 0 and -3 cm height. Electromyographic test confirmed the above results.The subjects preferred -3 cm for writing, 0 cm for reading. The optimum desk-seat difference was concluded to be revised as -1 to -2 cm of 1/3 of the sitting height.
著者
大谷 璋
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.29-36, 1968-01-30 (Released:2010-03-11)
参考文献数
11
被引用文献数
3 3

E.O.G.法により眼球運動に関する研究を行った. 結果は次の通りであった. (1) 周辺視野の視覚刺戟に対する, 眼球運動の選択反応時間を測定した (図2, 3). その時の反応時間は Hich の法則に従わなかった. 即ち選択数が増大しても反応時間は大とならなかった. (2) 接近した時間間隔で継時的に2個の視覚刺戟に反応しなければならないとき, 第2の反応時間は第1に比較して, 時間間隔が300msec. 以下のとき増大した. (3) 交互に点灯する光刺戟又は数字 (数字表示管による) を交互に固視するとき, 各300msec. 以下の点灯時間の場合では光点を追って凝視出来ずおくれが生じた (図5). 同様にして数字表主管で数字を読みとらせたときは単なるネオン光を追従させたときよりもわずかおくれが大きかった (図5, 表2). (4) 実験室においてベルト・コンベア視覚検査作業の実験を行った. 検査対象が1秒間3.5個以上の速度で流れた時は検査精度が低下した (表3). (4) 工場現場で鋼板のベルト・コンベアによる検査作業の眼球運動を測定した. 1秒あたりの眼球運動はベルト・コンベアの速度いかんにかかわらず1秒間約3.5回であった (図6).以上の結果から意志的に飛越的に眼球を動かすときは1秒間に3回前後が運動の限度と考えられる.
著者
増山 英太郎 勝見 正彦
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.157-164, 1994-06-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
5
被引用文献数
1

桂枝雀は, 落語を聞いている者の心理的プロセスによって落ちを4分類した. この4分類の妥当性について検討, 考察することを目的として実験を行った. 桂米朝の語る8演目の落語のビデオを15名の大学生に見せ, 落ちのおかしさと印象に関する12個の質問項目に, 7段階で評定させた. 被験者全体の評定点を主成分分析した結果,“合わせ”,“なるほど”,“まとも”,“常識的”,“ドンデン返し”の5因子が得られ, このうち“まとも”を除いた4因子は各々, 桂枝雀の分類“合わせ”,“謎解き”,“へん”,“ドンデン”に対応するものであった. 次に各演目の主成分得点を求めプロットした図を考察してみると, その落ち分類各々に対応する主成分が高くなっている演目と, 必ずしもそうなっていない演目とがあった.
著者
苧阪 直行
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.89-95, 1985-04-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
28
被引用文献数
5 6 1

VDTの表示色 (赤, 黄, 緑, 青, 白), 視野 (左右各10°, 20°と0°), 明暗順応と眼精疲労の関係が検討された. 疲労測定には, 桿・錐体フリッカー法を用いた. 作業負荷としては, VDTに生成された内田クレペリン検査を用いた. 作業前と後のCFFの比較測定の結果, 眼精疲労は (1) 表示色, 視野, 順応条件によって変化すること, (2) 赤と青が疲労が大きく, 黄と緑が小さいこと, また, (3) 色により疲労する視野が異なること, (4) 桿体フリッカーの場合は, 疲労は周辺で減少するが, 錐体フリッカーの場合は, ほぼその逆となること, および (5) 明順応は暗順応より疲労が小さいことなどが判明した.
著者
鈴木 浩明 白戸 宏明 手塚 和彦
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.267-274, 2003-12-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
21
被引用文献数
1 4

列車内における乗り物酔いの発生実態を明らかにし, 酔いに影響する振動特性を特定するために, 営業運転中の特急列車内で約4,000名の乗客を対象にアンケート調査を実施した. 様々な条件下でのデータを広く集めるために, 八つの線区, 14の車両形式を対象に, 計52本の列車で調査を実施し, あわせて当該車両の振動特性を計測した. うち, 8形式が振子式車両, 残り6形式が非振子車両であった. その結果,以下のことを明らかにした. 酔いを生じる乗客の割合は振子式車両の方が多い. 酔いの発現に最も影響するのは0.25~0.32Hzの低周波左右振動である. 列車振動に関して, 船酔いで問題とされる低周波上下振動の酔いへの影響は確認されない. 酔いの個人差は大きく, 女性や若年の乗客の方が酔いを生じやすい. 振動乗り心地を評価する従来の指標は, 酔いの評価に有効ではない. 以上の結果をふまえて, 列車酔いの評価を可能にする周波数補正曲線を提案した.

5 0 0 0 OA 操船と視界

著者
原 潔
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.247-252, 1980-10-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
13
著者
小美濃 幸司 白戸 宏明 遠藤 広晴 清野 寛
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.164-171, 2006-06-15 (Released:2010-03-15)
参考文献数
11
被引用文献数
1 3

これからの列車ブレーキ制御技術が目指すべき最適なブレーキパターンの基礎データ獲得を目的とした実験を実施した. 営業列車のブレーキの特徴を考慮し, 実験では台形状の減速度をもつブレーキパターンを設定した. その台形の高さに当たる定常減速度と斜辺の傾きに当たるジャークの異なる組み合わせの28種類のブレーキパターンに対して, 許容できないとした人の割合求め, これを乗り心地の評価指標とした. 同時に乗り心地に関連が強いと考えられる二つの指標, ブレーキの体感強さの平均値と姿勢を保持できなかった人の割合に関しても評価を行った.許容できない割合, 体感強さおよび姿勢を保持できなかった割合いずれも, 定常減速度とジャークを説明変数とした推定式で表された. また, この実験結果をもとに理論的に最適なパターンについて考察した. その結果, 初速度と停止距離に応じた最適ブレーキパターンの定常減速度とジャークの推定式が示された.