著者
永野 光朗
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.468-473, 1994

個人における被服行動の様式を客観的, 定量的, かつ簡便に測定するための質問紙尺度である「被服行動尺度」の作成を試みた.先見的に作成した64項目に関する男子大学生332名, 女子大学生431名の評定結果を性別に因子分析にかけ4因子を抽出した.これらの因子は男子, 女子ともほぼ類似したものであったので, 同様の因子構造をもつものと判断し, 被服行動尺度はこれらの因子の解釈をふまえて4つの下位尺度 (流行性尺度, 機能性尺度, 適切性尺度, 経済性尺度) から構成されるものとした.因子分析における各項目の因子負荷量と各尺度の内的整合性の検討 (Cronbachのα係数による) から, 各下位尺度毎に5項目を選定し, 合計20項目からなる「被服行動尺度」を作成した.

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