著者
網本 昭輝
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, pp.666-668, 1987

上顎のくちばしを根元から喪失したセキセイインコに, 人工くちばしを応用し, 好結果を得た. 患鳥は元気食欲がなく, 補助給餌や強制給餌を行ったが6日経ってもまったく自分で採食できなかった. そこで, アクリル板で人工くちばしを作製し装着したところ, その直後から少しずつ採食できるようになった. しかし, 13日目でそのくちばしは脱落し再び採食ができなくなり, 2回目の人工くちばし (歯科用レジン歯で作製) を装着した. 2回目の人工くちばしはその後7日で脱落したが, その時には上顎のくちばしがわずかに伸長して少し採食できるようになっていたので, その後は補助給餌を行っただけで順調な回復がみられた. 人工くちばしの装着は, くちばしを喪失したセキセイインコに対して有効な治療法の一つであると思われるので, その概要を報告する.

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CiNii 論文 -  くちばしを喪失したセキセイインコの治験例 https://t.co/wE6n9yMfOJ

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