著者
大橋 弘忠
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.442-449, 1998
被引用文献数
1

原子力開発を含む理工学分野に現れる流れのほとんどは,複合的で複雑な性格をもっている。熱流動シミュレーションは,この複雑な熱流動に向けて新しい挑戦を始めたところである。このためには,新しい考え方とそれに基づく新しい解析方法が必要となる。本稿では,これらの複雑な熱流動を対象に行われている新しいシミュレーション手法の研究開発について現状と展望をまとめた。まず,複雑さと複雑流れの特徴を分析し,解析に当たって要求される事項と平均場モデルの特徴を整理した。次に,複雑熱流動解析の主な動向として,界面を含む流れの解析手法とミクロ機構に基づくモデルを取り上げ,それぞれについて基礎となる考え方と現状,課題をまとめた。

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