著者
戸張 真臣 石田 多美江 田中 丈三 渡辺 真郎 永山 升三
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.22, no.9, pp.397-402, 1981

家庭洗たくにおける各種衣料用洗剤のウール製品の収縮に与える影響の度合いを明らかにすることを目的とし, このウール製品の収縮がいかなる原因によって生じるのかを, 主にウールの物性面から検討した.その結果, ウール製品を洗たく機・ソフト水流で洗浄すると, 弱アルカリ性合成洗剤や粉石けんは, 中性洗剤に比べ収縮小の傾向にあり, これは, 弱アルカリ性合成洗剤や粉石けんのようなpHの高い洗剤系では, ウール表面のスケールがアルカリで侵されることや, さらに, 粉石けんの場合, カルシウム石けんなどの付着により, 摩擦係数の異方性 (Differencial Frictional Fffect; D.F.E.) が低下することも一因していることがわかった.このD.F.E.の考え方は, 近年の防縮加工技術に応用されているが, 本実験により, 実際の洗浄系においても, この考え方の適用されることが明らかとなった.

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@orandano_namida ⚠️参考程度に⚠️ 洗剤はざっくり 普通の洗剤  →弱アルカリ性 おしゃれ着洗剤→中性 なんですが、アルカリ性の洗剤で洗うと表皮を侵して凹凸をなくすので、普通の洗剤の方が縮みにくくなることがあるみたいです(何度も洗う場合) https://t.co/L4t7NJKfSd

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