- 著者
-
内藤 游
- 出版者
- 一般社団法人 日本エネルギー学会
- 雑誌
- 燃料協会誌 (ISSN:03693775)
- 巻号頁・発行日
- vol.3, no.5, pp.334-339, 1924
燃料の燃燒程度及び熟の利用率な的確に表示する機械の具備して居ないことは燃料研究上の大缺點であろ。之がたあ常時使用して差支ない測量機械が發明せらるゝ迄は燃料技師として非常に骨が折れることか覺悟せればならない。尤も燃料の經濟は燃料か焚燒する點に於ての改良もを必要とすうが叉石炭が工場に搬入されて火處に建すろ迄或は火處にて燃焼して廢氣となつて姻突を出つる迄の工程中工揚の經濟に影響する事項の多い事か發見する。故に燃料經濟は焚嶢にのみ窮局せしめずしイ、工場經濟全體の上から考査することに依り著しき効果か牧むることが出來るのである。尚鼓に工場經濟上大に注意な要する事柄は昨年工場衰退の時機に於て我邦の石炭需要が工場衰退の割に減少しない現象である。此等の點を考察する時は工場經濟上石炭の利用には缺點が多々あるのぐある。演者は此等の缺陥は容易に改良し且つ解決せらるべきを論じて工場主並に工場監督者の注意を喚起ぜんとするのである。