著者
横山 伸也 和泉 敏太郎 沖 一雄
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会誌 (ISSN:09168753)
巻号頁・発行日
vol.90, no.12, pp.1183-1186, 2011 (Released:2011-12-28)
参考文献数
11
被引用文献数
1 2

Radioactive species such as 137Cs were discharged from Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant which was severely damaged by the enormous earthquake and tsunami. Cropland has been radioactively contaminated by 137Cs etc. and it seems impossible to plant rice due to the non-suitability for food. According to the reports, 137Cs transferred into the rice from soil is less than 1% on the average. Therefore, it is expected that the concentration of 137Cs in bioethanol will be well below the tentative restriction value even if bioethanol could be produced from the rice. It is proposed that the rice field should be filled with water to avoid the flow of runoff contaminated by radioactive cesium compounds because they are insoluble in aqueous phase and that bioethanol should be produced from the rice in order to maintain the multifunction of rice field and to continue the agriculture. If rice farming is halted and neglected, agricultural function of rice field as well as local community will be permanently destroyed.
著者
小林 一樹 齊藤 由空 廣神 奏音 広井 勉 小野田 淳人
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会誌 (ISSN:09168753)
巻号頁・発行日
vol.96, no.6, pp.199-206, 2017-06-20 (Released:2017-06-30)
参考文献数
15
被引用文献数
1

世界中で消費され始めている日本の伝統的な食材の一つにこんにゃくがある。こんにゃく製品を製造する過程で多量のこんにゃく飛粉が副産物として生み出されているが,有効な活用方法が少なく,その付加価値を高めるために利用方法を模索する研究が求められている。本研究は,こんにゃく飛粉から再生可能エネルギーの一つであるバイオエタノールを生成することが可能かどうか検証することを目的として行った。硫酸,塩酸または硝酸を用いてこんにゃく飛粉中に含まれる多糖類を単糖類に分解(糖化)し,発酵で単糖類をエタノールと二酸化炭素に分解,蒸留による精製を行うことでエタノールの濃縮を試みた。また,糖化,発酵,精製の各工程後に生成する物質を明らかにするため,高速液体クロマトグラフならびにガスクロマトグラフによる成分分析を行った。本研究により,硫酸を用いた糖化を経ることで,こんにゃく飛粉(30 g)から他の食糧廃棄物と同様にエタノール水溶液(9.1 g/L,600 mL)の生成が可能であることが,明らかになった。本研究は,肥料や家畜飼料の他に,こんにゃく飛粉の新たな活用方法としてバイオエタノールが製造できる可能性を示した。
著者
横堀 進
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3-4, pp.95-99, 1951-04-30 (Released:2010-06-28)

蒸汽機関車用自動給炭機の各種型式の利害得失を歴史的に論じ, 次に国鉄で採用された蒸汽噴流撒布式自動給炭機の構造と性能を紹介して居る。構造は炭水車より焚口までスクリユコンベヤがあつて, 之に依り炭水車より焚口迄自動的に石炭が運ばれ, その間に粉碎も行われる。焚口にて撒布台に落下し蒸汽にて撒布される。此際, 撒布台について居る案内板に依り火格子各部に於ける撒布の均一性が保たれる。コンベヤの動力は, 2シリンダー複動蒸汽機関で, 蒸汽の使用量は撒布用のものを含めて発生蒸汽の約1~2%であって, 又, 石炭輸送能力は450~1, 925kg/hrの広範囲に亘り良く作動し, 粉砕能力の1例を示すと, 給炭が25~37mmの中塊のみの時, 焚口の粒度は13mm以下の粉炭が52%, 元の粒度のもの13%を示して居る。燃焼状態は手焚の時に較べて非常に改善され, 例えば過剰空気量25%の時CO発生量は手焚の時0.4%のものが, 自動給炭機にて0.05%と低下した。之は投炭の際の過剰空気の入る事が少いことと蒸汽に依る燃焼の促進に依ると述べて居る。然し, 罐効率は反対に手焚の場合より低く, 燃焼率400~450kg/m2hr, 5, 510kcal/kg発熱量の石炭を用いた路上試験に於て約6%低く, 石炭使用量に於て約7%多くなつたと述べ, 之はシンダ損失に依るものであろうと述べて居る。然し, 以上の欠点は今後次第に改良されるものと思われ, 機関車が大型となると共に, 自動給げ炭機は必須なものになるであろう。
著者
豊永 肇 長谷部 宏之
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.404-411, 1991-05-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
6

Pulse combustion can gain high pressure flue, utilizing the combustion-driven oscillation phenomena. This well-kuown technology has been realized recently by the advance in new technology and also the demand to energy saving. The majour problems in the burner development are how to tune the total system and how to cut noise. The burner was applied as the industrial liquid heater and proved to be highly efficient, not only because of the heat transfer improvement but because of the small heater size. Applications to the painting process and to the galvanizing process were introduced.
著者
平木 義良
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.10, no.11, pp.1237-1256, 1931 (Released:2011-02-23)

ディーセル機關の發達普及は海に陸に將た空に今や時代の寵兒たらんとして居る、而して今後の登展は一つに低廉なる燃料を豊富に供給し得らるゝや否やの問題に蹄着する、演者は本邦に於けるディーゼル重油の種類並に將來の供給に就て論じ、次いでディーゼル重油の製造法を述べ、最後に規格の意義を吟味せんとす
著者
西田 孝伸 進藤 昌 増田 祥子 榊 郁子 高橋 武彦 森 英明
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会誌 (ISSN:09168753)
巻号頁・発行日
vol.95, no.4, pp.283-288, 2016-04-20 (Released:2016-04-28)
参考文献数
22
被引用文献数
1

本研究は杉微粉末からの同時糖化発酵によるバイオエタノール製造に関するものである。振動型粉砕機ダンデムリングミルにより粉砕した杉微粉末は,酵素糖化において効率的に糖に変換できる。杉微粉末と高温発酵性酵母Schizosaccharomyces japonicus SS4-5 を用いた40℃での同時糖化発酵ではエタノールの生成が阻害された。そこで,高温条件下で効率的にエタノール生成が行えるように改良するためにSS4-5株の細胞をUV処理に供与した。変異処理の結果,高温条件下で安定してエタノール生成が可能な変異株SS4-5SP株を取得した。SS4-5SP株を用いた40℃での同時糖化発酵ではエタノール生成とエタノール収率は51.11 g/Lと81.81%であった。SS4-5SP株を用いた同時糖化発酵により高効率のエタノール生成が実現できる。
著者
宮本 孝雄
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.915-923, 1990-10-20 (Released:2010-06-28)
被引用文献数
1 1

Environmental degradation is a problem affecting the entire earth today. Among the most serious is desertification, now found in many places of the world, the solution of which is urgently required not only for ourselves but also for the future generations. In Sudan-Sahelian zone, where the desertification problem is most serious, the rate of population growth is as high as 2 percent a year. Some measures must urgently be taken to preserve the living environment for those people. Thus the need for technologies for development of the desert land will grow in the near future. This study examunes the present situation of desertification of, and approaches to, the development of the desert environment.
著者
喜多 信之
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.32-50, 1962-01-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
31

本研究は主としてピッチ練炭の燃焼時の崩壊現象を究明し, 蒸気機関車の高燃焼率にともなう損失の増大に対処せんとするものである。練炭は機関車火床において多様の崩壊現象を呈するが, 一般に崩壊性は炭種, 製造条件および燃焼条件によつて変化することを述べた後, これを整理して4つの崩壊型すなわち凝結型, 花弁型, 細粉型および膨脹型に整理分類できることを指摘した。さらに諸型の生成機構について調べた結果, 急速加熱にもとずく加熱方向収縮差による亀裂, 膨脹抑制作用および石炭のピツチ接着面における粘結性による融合作用ならびに収縮性による剥離作用などの組合せによつて成立することを明らかにした。つづいて現車試験を行い崩壊型と燃焼損失の関係を求め, 凝結型は燃渣損失の増大, 細粉型はシンダー損失の増大, また膨脹型は焚火障害のため, いずれも不適当で, 花弁型が各種損失が最小で機関車用として最適であるとした。以上によつて (1) 機関車用練炭の具備条件として従来の発熱量, 強度などのほかに花弁型の崩壊性を持つこと6 (2) 花弁型の生成理論を応用することにより, たとえ単身では細粉型あるいは凝結型となる原料炭を用いても, その適度の配合によつて花弁型練炭を製造することができる。
著者
入江 喜一
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.39, no.8, pp.575-583, 1960-08-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
31

―ポリカーボネートおよびポリウレタンは, その電気的性能が優れている外, 機械的, 化学的な強さのため, 新しい合成樹脂として注目されてきたが, 最近国内においても工業的生産が始められてきた。この2つの合成樹脂の主原料であるボスゲンは, 当社により大正14年に国産化され各種の染料, 農薬, 医薬などの中間体としで生産されてきたが, 最近はポリウレタンの主成分であるポリイソシアナートの原料として大増産されつつある。本文は, このホスゲンの工業的製造法, 取扱上の注意, 回収, 精製方法について紹介するとともに, 最近脚光を浴びてきた一酸化炭素源についてホスゲン製造の立場より考察した。さらにホスゲンの利用工業について, 系統的に紹介, 説明した。
著者
林 茂
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.382-386, 1952-08-31 (Released:2010-06-28)

筆者は, 第2次大職前後を通じての米国におけるガソリン製造法の推移, すなわち, その職時態勢への切替え, 終戰に伴う平時への転換並びに最近のリフオミング法について述べ, この間の進歩により溜分とオクタン価の関係に異つた傾向のみられること, さらに, これらの進歩が隠れた多くの基礎的調査研究の成果によつてなされたものであることを指摘している。

2 0 0 0 OA 特許

出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.32, no.11, pp.649-650, 1953-11-30 (Released:2010-06-28)
著者
吉田 龍夫
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.349-358, 1961-05-20 (Released:2010-06-28)

赤平鉱の選炭工場は昭和16年に建設され18年4月より水選を開始したが, 当時は210t/hr.の能力しかなく, さらに昭和28年の上歌志内鉱合併の機会に280t/hr・に増加し, その後出炭の増加に伴い新しい選炭技術の研究を実施し, ここに斯界の注目を浴びる程の独自の選炭工場を完成した。今回の増強合理化において, 設備的にもわが国で初めての試みがかなり多く, 特にタカブジグを主選機とする選炭系統, 油圧式自動硬抜装置の採用, 精炭脱水用レゾナンス・スクリーン, フンボルト遠心脱水機, およびコンターベックスのなど入などが上げられ乳合理化後今日までの累計でひ合理化が生み出した収益は約6億円に達していると見積られる。
著者
横堀 進
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.103-105, 1953-02-28 (Released:2010-06-28)
著者
今井 武雄
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.14, no.9, pp.1072-1084, 1935-09-20 (Released:2010-06-28)

小型ディーゼル機關の發達は近時日を逐ふて益々擴大し、農業に工業に或は海陸交通用に將又航空機に其の利用の途は盡る所を知らず、是等各機關の發展は從來のガソリン機關に比し耐久性並に牽引力の強大に基因すること勿論なれども更に燃料消費の節減に據ることも亦見逃す可からず、筆者は之等各機關の燃料消費の方面より観察したる性能を述べ、最近行ひたる自動車用ディーゼル機關の試験結果を披瀝し各位の參考に資せんとす
著者
椿 範立
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会機関誌えねるみくす (ISSN:24323586)
巻号頁・発行日
vol.97, no.3, pp.203-208, 2018-05-20 (Released:2018-05-31)
参考文献数
18

C1化学は石油の代わりに,石炭,天然ガス,バイオマス等から化学品及びエネルギー製品を製造するキーテクノロジーである。既存の気相,液相FT合成(Fischer-Tropsch 合成)とは異なり,超臨界相FT合成技術を開発した。超臨界相FT合成において,炭化水素のASF分布を世界で初めて打破できた。固体触媒ペレット表面に酸性ゼオライト膜を有する「カプセル」触媒概念を提唱し,合成ガスからガソリンの直接合成に成功した。このカプセル触媒が複数の触媒反応を一括に遂行できるone-step合成に特に有効であることを確認した。触媒的なアルコールを生かした新規低温メタノール合成技術を発明し,低温有利な熱力学平衡メリットを維持すると共に,低温でも高い速度と高い転化率を実現した。既存の高温高圧メタノール合成工業プロセスの問題点を解決した。複合触媒を開発し,ジメチルエーテルからエタノールの直接合成を発明した。ナノ粒子の自己組織法に基づき,汎用的なバイモダル触媒調製方法を樹立した。これらの新技術はC1化学の発展に大きく貢献した。