著者
平野 茂樹 小柳 卓
出版者
日本海洋学会
雑誌
日本海洋学会誌 (ISSN:00298131)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.145-147, 1981
被引用文献数
1

<SUP>60</SUP>Co (II)-アミノ酸錯体の安定度定数をイオン強度μ=0.67の過塩素酸ナトリウム水溶液中で求めた. 安定度定数の値は. Co-フェニルアラニンについて, Iogβ1=4.4, 10gβ2=8.2, 10gβ3=11.7, Co-ヒスチジンについてlogβ=7.4, Co-バりンについて109β1=4.3, 109β2=8.5, Co-プロリンについて1ogβ1=4.1, Co-チロシンについてlogβ1=7.2であった. これらの安定度定数を用い, 各アミノ酸の海水中の濃度を10<SUP>-7</SUP>~10<SUP>-8</SUP>moll<SUP>-1</SUP>と仮定して化学平衡になった状態の各錯体の存在割合を計算により推定した. <SUP>60</SUP>Coが廃液として海水に放出された後の短時間ではアミノ酸錯体より無機錯体の割合の多い事が推定された.

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