著者
尾中 証
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌 (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1974, no.2, pp.255-259, 1974
被引用文献数
3

(CHs)sGe,-Mn(CO)5の赤外吸収スペクトル(2200~60 cm-1)を測定し,この分子とH3Ge-Mne(CO)5, H3Si-Mn(CO)5の基準振動の解析をUrey-Bredley型の力場を用いて行なった。このシリーズの化合物のWb金属原子とMnとの間のπ結合性は類似のハロゲン化合物よりも弱いことがK(MMn), K(Mn-C), K(C-O)の力の定数の組からわかった。これまで基準振動の解析の行なわれた類似化合物のこれら三つの力の定数をC13Sn-M無(CO)5のそれと比較した。各化合物のK(M-Mn)とClgSn-Mn(CO)9のそれとの差をK(Mn-C)の差に対してプロヅトすると,(1)金属原子間のπ-結合性の強さ,(2)金属-金属相互作用の強さが構成金属原子と無関係e= Nb金属原子に結合している配位子によって制御されてしまうことが明らかとなった。

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