著者
太田 洋 吉田 高年 鈴木 一如
出版者
環境技術学会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.11, no.11, pp.795-804, 1982

下水処理水の受水水域の富栄養化防止の目的で, 下水処理場の二次処理水に対して生物化学的流動床による脱窒素法を用いて, 下水の三次処理方法としての性能把握を中心として実験を行った.<BR>その結果, 1) 原水のNH<SUB>4</SUB><SUP>+</SUP>-N, NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>-N濃度の調整により微生物の媒体への付着集殖期間を短縮し, 2) 容積負荷3.2kgN/m<SUP>3</SUP>d, LV20m/hでNO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>-Nを0.5mg/l以下 (除去率97.2%) , 3) CH<SUB>3</SUB>OH限界注入比2.0kg-CH<SUB>3</SUB>OH/kg-NO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>-N, 4) CH<SUB>3</SUB>OH注入停止による汚泥減少速度Kd=0.051<SUP>-1</SUP>と汚泥のでないプロセスの可能, 5) 脱窒素工程でCOD成分が汚泥に変換される際必要なリン要求量によりリンが除去される現象 (△NO<SUB>3</SUB>-N/△PO<SUB>4</SUB><SUP>3-</SUP>-P=0.74, △CH<SUB>3</SUB>OH/△PO<SUB>4</SUB><SUP>3-</SUP>-P=5.99) がみられた.

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