著者
謝 萬権
出版者
The Botanical Society of Japan
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.79, no.936, pp.283-292, 1966
被引用文献数
10

北海道から台湾にわたる地域に自生するイノモトソウ属 <i>Pteris</i> を分類学的に検討した結果, 34種, 3変 種に整理できることがわかった. このうちマツザカシダは新種であるという結論に達し <i>P. nipponica</i> と 命名した. 今までこの属の分類には葉脈の形質すなわち葉脈が遊離するか結合するか, 結合した場合はそ の形, が最も重要だと考えられていた. しかしこれは割合変わりやすい不安定なものであることがわかっ たので, 私は非常に安定した形質である葉の分岐の仕方すなわち羽状に分かれるか, 三出するかという性 質を第一に重視するとこにした. それに鱗片, 葉縁, 葉脈, 偽脈の有無などのいろいろの形質を考慮して, 次のような新分類系をたてた.

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@kochoshobo 後の3枚はイノモトソウ類ですね。さすがに台湾のは同定に慎重にならざるをえんですw https://t.co/sCkboj0GaZ しかし2枚目と4枚目はホコシダ、3枚目は普通のイノモトソウかも。

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