- 著者
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武内 次夫
角五 正弘
- 出版者
- 日本化学会
- 雑誌
- 工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
- 巻号頁・発行日
- vol.68, no.6, pp.1066-1070, 1965
- 被引用文献数
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市販ピペッターを用いる熱分解ガスクロマトグラフィーによる合成ゴムの迅速な定性,定量分析に関する研究を行なった。合成ゴムとして, ブチルゴム(IIR),スチレン- ブタジエンゴム(SBR),クロロプレン(CR),アクリロニトリル- ブタジエンゴム(NBR),ブタジエンゴム(BR)を用いた。IIR,SBRを500~700℃ の温度でキャリアーガスの窒素を流しながら熱分解し,再現性について検討した。その結果から,500℃ でIIR-BR(50%IIR)を熱分解し50±4%,700℃ でSBR-BR(50%SBR)を熱分解して50±8%の精度で定量可能であった。つづいてピペッターの最高温度部分に石英ウールを堅くつめて,700℃ でSBR-BRの熱分解を行ない,50%SBRを含む混合物が50±5%で定量できた。そのほか,CR,NBRの500℃ における熱分解生成物をSBRと同様のカラム条件で分析したが,低沸点物が主でピークの分離が悪く,これらの条件での定量は困難であった。