著者
奈良 賢一 真鍋 修
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.74, no.9, pp.1866-1869, 1971

o-, m-, p-ベンゼンジスルホン酸塩 (BDS), ベンゼントリスルホン酸塩 (BTS) のアルカリ融解反応において, アルカリの濃度, 温度の反応速度に与える影響をしらべた結果, いずれの場合もスルホン基のモル濃度を [S], 水酸化アルカリの活量濃度を a<SUB>MOH</SUB> とすると, アルカリ融解反応の速度は次式で表わされた。<BR>-d[S]/dt=k[S]・a<SUP>2</SUP><SUB>MOH</SUB><BR>示差熱分析の測定から BTS〓フェノールジスルホン酸〓レゾルシンスルホン酸〓フロログルシンへの段階的融解反応の温度は I 150℃, II 250℃, III 300℃ であった。ベンゼンスルホン酸塩 (BS) および置換 BS の水酸化カリウム中での融解反応の活性化エネルギーと活性化エントロピーとの間には補償効果があり, またメタ位のスルホン基の1個の増加は活性化エネルギーを約 8kcal 減少することがわかった。アルカリ融解反応における置換基の影響についても検討した。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

@moyashiman1 @radziiqbal_5691 https://t.co/VP87sn4BkT 単純なSn2型親核置換反応らしいです

収集済み URL リスト