著者
奈良 賢一 渭東 祥高 真鍋 修
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌 (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1974, no.12, pp.2449-2451, 1974
被引用文献数
1

1-Amino-7-naphthol and 3, 5-xylidine were prepared by amination of potassium 2-naphthol8-sulfonate and m-xylene-5-sulfonate, respectively.<BR>Potassium 2-naphthol-8-sulfonate was allowed to react with sodium amide in liquid ammonia at 160&deg;C for 16 hours to give 1-amino-7-naphthol in a 84.5% yield, whereas sodium 2-naphthol6-sulfonate did not undergo the amination under these conditions.3, 5-Xylidine was obtained by the amination of potassium m-xylene-5-sulfonate at 155&deg;C for 9 hours in a 82.7% yield.
著者
奈良 賢一 真鍋 修
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.74, no.9, pp.1866-1869, 1971

o-, m-, p-ベンゼンジスルホン酸塩 (BDS), ベンゼントリスルホン酸塩 (BTS) のアルカリ融解反応において, アルカリの濃度, 温度の反応速度に与える影響をしらべた結果, いずれの場合もスルホン基のモル濃度を [S], 水酸化アルカリの活量濃度を a<SUB>MOH</SUB> とすると, アルカリ融解反応の速度は次式で表わされた。<BR>-d[S]/dt=k[S]・a<SUP>2</SUP><SUB>MOH</SUB><BR>示差熱分析の測定から BTS〓フェノールジスルホン酸〓レゾルシンスルホン酸〓フロログルシンへの段階的融解反応の温度は I 150℃, II 250℃, III 300℃ であった。ベンゼンスルホン酸塩 (BS) および置換 BS の水酸化カリウム中での融解反応の活性化エネルギーと活性化エントロピーとの間には補償効果があり, またメタ位のスルホン基の1個の増加は活性化エネルギーを約 8kcal 減少することがわかった。アルカリ融解反応における置換基の影響についても検討した。