著者
小沼 杏坪
出版者
Japanese Society of National Medical Services
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.220-223, 2000

覚せい剤とは, 昭和26年に制定された覚せい剤取締法によって規定されており, フェニルアミノプロパン(一般名アンフェタミン)とフェニルメチルアミノプロパン(一般名メタンフェタミン)およびその塩類をいう. 我が国では現在, 乱用されているのはほとんどすべてメタンフェタミンである. 覚せい剤は経口, 静脈内注射, 煙霧の吸入などにより乱用される. 覚せい剤の使用を重ねていくうちに, 自力ではなかなか止められない薬物依存に陥る. 覚せい剤依存症の典型的な例では, 覚せい剤を周期的に使用することがみられ, 時期的に変化する三相構造が認められる. 周期的使用を繰り返すうちに, いわゆる幻覚妄想状態となる. このような覚せい剤による中毒性精神病は発病しても早期に治療に結びつけば, 薬物療法によって比較的容易に治療することができる. しかし, 治療しても, 覚せい剤の乱用をやめない例では, 使用の度毎に幻覚妄想などの精神病状態が繰り返し再燃することになる

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