著者
飯野 京子
出版者
Japanese Society of National Medical Services
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.410-414, 2001

国を挙げてのがん対策が功を奏し, がん患者の早期発見, 治癒率の向上などがん医療は著しく進歩した. しかし, 現在でもがんは死因の1位であることには変わりなく, 死に至る病として恐れられ, がん告知, 精神的ケアなどの問題をかかえている. また, 治療自体が侵襲的であることから, 患者のQOLの向上のために看護職の果たすべき役割は大きい.<br>近年, がん医療において看護婦が専門的な役割を担えるようになり, この分野で急速な進歩が見られている. 特に日本がん看護学会が臨床と教育の架け橋を行ってきたこと, がん看護研究の優先性が明らかにされたこと, 看護研究が進歩してきたこと, がん看護専門看護師・認定看護師などがん分野の専門的な看護職が育ってきたことが大きな要因と考えられる.<br>本論ではこれらを概観して, これからのがん看護の課題を論ずる.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 日本におけるがん看護の動向と課題(飯野 京子),2001 https://t.co/ysOZzixa70 国を挙げてのがん対策が功を奏し, がん患者の早期発見, 治癒率の向上など…

収集済み URL リスト