著者
石島 隆
出版者
日本生産管理学会
雑誌
生産管理 (ISSN:1341528X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.117-122, 2004

ビジネスのために企業内で生成・加工・利用されたり, 企業間で授受される情報 (これを「ビジネス情報」と定義) の証拠力を確保・向上するためには, 情報の原本性保証とその生成・加工・利用・伝達プロセスの信頼性保証とともに, その情報の目的適合性を保証する仕組みが必要である。<BR>情報の目的適合性保証のうち, 情報が持つ意味について, その出し手と受け手の共通認識を形成する仕組みとして, XML (eXtensible Markup Language) をベースとした情報の記述の標準化を挙げることができる。<BR>一方, 情報の原本性保証に関する組織内のマネジメントシステムの標準化としては, レコードマネジメント (ISO15489) を挙げることができる。<BR>本稿では, これらの標準化とそれを用いた制度化が, ビジネス情報の生成・加工・利用・伝達プロセスにおいて果たす役割と効果について考察した。

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