著者
松尾 純太郎 村山 崇 栃原 裕
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.79-89, 2006

本研究の目的は上下温度差の違いが温熱快適性および知的生産性に及ぼす影響を検討することである.人工気候室内に空調 BOX を設置することで,身体上部と下部の気温を独立して変化させた.健常な男子学生 8 名を被験者とし,すべての被験者は上下温度差(上部温度&minus;下部温度)が &minus;8.0℃,&minus;4.0℃,0.0℃,+4.0℃,+8.0℃となる 5 条件にそれぞれ曝露された.直腸温,平均皮膚温および全身の温冷感は各条件間で有意な差は認められなかった.上下温度差 +8℃の条件において,温熱的不快感はもっとも高い値を示した.温熱的不快感と「ねむけ感」スコアおよび「ねむけ感」スコアと各作業成績の間にそれぞれ有意な相関が認められた.これらの結果は,いわゆる「頭寒足熱」型条件は,温熱快適性を向上させるものの,眠気を誘起し,作業成績を低下させることを示唆していると考えられる.<br>

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気圧で調子が悪いのかと思ったけど今日は気圧は普通らしい 温暖差による影響かもと当たりをつけたら論文がヒットした 文言に従うなら知的生産に対して温暖差は影響があるらしい https://t.co/K7Iuo1mvrA

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