- 著者
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但木 孝一
朝田 知子
春日 一孝
- 出版者
- JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
- 雑誌
- 紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
- 巻号頁・発行日
- vol.63, no.10, pp.1159-1163, 2009
- 被引用文献数
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近年の抄紙マシンは大型化,高速化等が進む中で省エネ,省資源化が重要な課題になっている。これまで弊社では,ウエットエンドを最適化することにより抄紙マシンの汚れ低減や操業性の向上等に有効な歩留り剤や凝結剤「リアライザーシリーズ」の開発を続けてきた。これらの試みの中でウエットエンド改質システム「アクシーズシステム」を適用することにより各種ウエットエンド薬剤の添加量を削減できる点や排水負荷を低減できる点等,環境負荷低減につながる効果が見出してきた。<BR>また最新のASAサイジングシステム「レグシス」の開発によりサイズ剤等の添加量の大幅な削減を目指している。高機能乳化剤「レグシスEシリーズ」を適用することにより,各種添加薬剤のパルプ繊維への定着性を向上させ,サイズ効果以外の面でも効果を発揮できるように開発を進めている。弊社では,環境負荷低減に重きを置いた薬剤を開発し,様々な角度からテストを実施している。