著者
中嶋 啓雄 蔭山 典男 沢井 清司 藤原 郁也 水田 成彦 阪口 晃一 鉢嶺 泰司 西田 直子
出版者
日本乳癌検診学会
雑誌
日本乳癌検診学会誌
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.38-43, 2007
被引用文献数
4

京都府でも視触診・マンモグラフィ併用乳癌検診が行われているが, その受診率は低いのが現状である。検診の効果により乳癌の死亡率低下を得るためには, 受診率向上が必須である。われわれはピンクリボン京都実行委員会を組織し, 「2010年までに京都のマンモグラフィ検診受診率を50%にする」を目標に掲げ, 2006年10月1日から11月12日までキャンペーン活動を行った。具体的な活動は, 以下の6点である。<br>1) 無料乳癌検診の実施。<br>2) 乳癌検診を呼びかける啓発ツールの作成, 配布, 掲出。<br>3) 各メディアと協力し, 啓発メッセージの発信。<br>4) 京都市内の商業施設 (新風館) と連携し, 啓発パネル・ツールの配布, 無料検診・公開講座の開催。<br>5) 京都学生祭典と連携, 啓発ツールを配布。<br>6) ウィングス京都において, ピンクリボンシンポジウムを開催。<br>これら6つの企画のいずれもが予想以上の反響を呼び, キャンペーン期間中, 多数の検診受診者・参加者が集まり, 非常に効率的かつ有効であった。今後も受診率50%を目標に, 本活動を継続していく予定である。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 乳癌検診‐受診率向上のためにすべきこと(7)京都府に住む婦人のマンモグラフィ検診受診率を50%にするプロジェクト(中嶋 啓雄ほか),2007 https://t.co/qsXi2zAZfF

収集済み URL リスト