- 著者
-
平野 浩司
溝口 佳孝
- 出版者
- Japan Society of Colour Material
- 雑誌
- 色材協會誌 (ISSN:0010180X)
- 巻号頁・発行日
- vol.85, no.6, pp.259-264, 2012-06-20
- 被引用文献数
-
1
2
日本におけるアルミ建材では,アルミニウム素材に陽極酸化処理を施して「陽極酸化皮膜(アルマイト皮膜)」を形成させ,さらにアニオン電着塗装にて形成した「電着塗膜」からなる『複合皮膜』が大半を占めている。このシステムは1960年代に登場し,数々の改良がなされる中,高温多湿・沿岸部の多い厳しい日本の環境下に適したものとして,飛躍的に伸びた日本発祥のシステムである。本稿では,この『複合皮膜』の形成処理工程について述べるとともに,電着塗装ラインにおける設備,塗装原理,塗料タイプの変遷について解説する。