著者
安達 一雄 梅崎 俊郎 宮地 英彰 藤 翠 小宗 静男
出版者
JIBI TO RINSHO KAI
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.S229-S234, 2010

嚥下内視鏡検査は嚥下機能を評価するにあたり、さまざまな利点を有している。しかしながら、その手技は一つの重大な欠点を有する。われわれは嚥下した瞬間は映像を見ることができない。いわゆるホワイトアウトといわれるまっ白い映像しか見えない。そこでわれわれはホワイトアウトの瞬間の嚥下機能を評価するために同時に嚥下圧を計測してみることとし、一側性声帯麻痺において甲状軟骨形成術前後の嚥下圧について評価した。嚥下圧は術後明らかに改善しているにもかかわらず、同時記録している嚥下内視鏡検査ではホワイトアウトが生じるのみで、何ら変化を認めなかった。嚥下内視鏡検査にはホワイトアウトという大きな欠点があるが、嚥下圧の同時記録により、十分に補えるものと考えられる。

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こんな論文どうですか? 嚥下圧と嚥下内視鏡検査同時記録による嚥下動態解析の試み―声門閉鎖不全症例について―:- 声門閉鎖不全症例について-(安達 一雄ほか),2010 https://t.co/PcaFVKrmSx

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