著者
下田 元
出版者
日本蘇生学会
雑誌
蘇生: 日本蘇生学会雑誌 (ISSN:02884348)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.63-65, 2012

中学校軟式野球大会の試合を観戦中に,キャッチャーの上体に野手からの送球が直撃後,一過性の意識消失を呈したと思われる状況に遭遇した。直後に診察した結果,応答があり呼吸は保たれ,橈骨動脈の触診では徐脈を認めた。AEDの設置を確認し安静を図りながら視診したところ,右側頸部にボール直撃の形跡として円形打撲痕を認めた。胸部などに外傷の痕跡がないことを再度確認した。以上の他覚的所見から,頸部に及んだ強い圧刺激に起因した頸動脈洞反射による循環動態の急変と判断した。<br> 本経験から,日常でのbystander による迅速な対処と,頸部への衝撃に対しては,頸動脈洞反射を念頭に置いた対応が必要であることを再認識した。

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こんな論文どうですか? 野球の送球が右側頸部に直撃後<br>一過性の意識消失を呈したと思われる1症例(下田 元),2012 https://t.co/5bNkLeqchY 中学校軟式野球大会の試合を観戦中に,キャッチャーの上体に野手からの送球が直撃…

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