- 著者
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加納 政芳
- 出版者
- 日本知能情報ファジィ学会
- 雑誌
- 日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.27, pp.210-210, 2011
Babyloidは,高齢者に世話されるロボットであり,これにより高齢者の心理的苦痛を緩和することを目的としている.Babyloidは,一般的なロボットが目指すような人と同じように「すべての作業できるように」ではなく,「なにもできないように」設計した.ただし,泣く,機嫌が悪くなるなどの生理的・心理的状態を表出することを通して,空腹や暇などの自らの状態を他者(高齢者)の助けによって改善しようとする(自己充足性を満たそうとする)ことはできる.このような,自己充足性を通したインタラクションによって,高齢者とBabyloidの間に一種の信頼関係を築き,高齢者の精神状態を安定・改善させることを考えた.