著者
中江 貴志 劉 孝宏 末岡 淳男
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.57, pp.180-180, 2008

本報で取り扱う自転車用ディスクブレーキは乾性摩擦に起因するロータ面内方向主体の振動である1000Hzの「鳴き」と,ロータ高温時にのみ発生する乾性摩擦に起因するロータ面内方向の連成振動とクーロン摩擦に起因するロータ面外振動が重畳された非線形自励振動現象である500Hzの「ビビリ」が発生する.この「ビビリ」は鳴き振動数のちょうど半分の振動数で振動しており,ロータ面内方向と面外方向の振動モードが振動数比2:1で内部共振関係にあることを意味する.本報では,ブレーキユニットのうち重要な要素であるスポーク,ロータ,ハブ,キャリパのみを解析対象に簡単なモデルを構築し線形計算によりこれら2つの現象を再現する.

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