著者
荒井 朋子
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会秋季講演会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.15, 2006

本研究では、39億年前以前の月の玄武岩マグマ活動の謎に迫るため、アポロ14号角レキ岩中に見つかった最古(約42.3億年前)について詳細な鉱物研究を行った。その結果、14305玄武岩の分化傾向は地球の玄武岩マグマのカルク・アルカリトレンドに相当する。一方、若い海の玄武岩はソレアイトトレンドに相当する。これは、約42.3億年前のアポロ14号地点でのマグマ活動は、揮発性元素濃度が高い条件下で起こったこと及び39億年前前後のマグマ活動の物理的・化学的条件が異なることを示唆する。

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