著者
早坂 一郎
出版者
PALAEONTOLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
vol.1953, no.12, pp.89-95_1, 1953

北上山地中部の二畳系と称せられる地屑中に産した<I>Streptorhynchus</I>に似た形の, 腕足類は, Tinlorの<I>Str.allus</I> HAMLETと共に, <I>Meekella</I>に特有な一対の平行なdelthyrial supporting-plates を痂えている。HAMLETTはそれな新属とすべきであろうとの憲見であつたが, 資料不足のためさし控えた。Timorと北上とに別々に発見なれたのだから, HAMILETの考は正しいとされなけんばならぬと思うので, 新属名<I>Hamletella</I>な提案し北上のものを新所<I>H.kitakaucnsis</I>として記載した。なおカウカサス北部の上部二畳系中からLICHAREWが<I>St.allissimus</I>として報告した撰本は, 形は全く北上のものと同様であるが, beakと切つて調べたら, delthyrial supporting-platesが発見されそうな気がする。そうすればこれも<I>Hamletella</I>となり, 恐らくは北上産のものと同一の種になるであろう。

言及状況

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