著者
望月 登志子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.126-126, 2010

Ebbinghausの円対比錯視現象(一般に,中央の円:主円の大きさは,外側にそれより小さい円群:条件円が配置されると過大視され,条件円が大きいときには過小視が生じる)を通じて,視覚による大きさ判断に及ぼす触覚情報の影響を調べた.つまり,主円の大きさ判断に生じる錯視量は,見ながら同時に触る円の大きさによって,一定の偏向性を示すか否かが検討された.実験の結果,条件円の大きさ変化に伴い,主円の大きさ錯視現象は過大視から過小視へと移行し,その点では視覚のみによるときと変わらない.しかし,触覚情報が付加されると,錯視量は量的に補正されることが示された.

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編集者: Kusamura N
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