著者
根津 美智子 依田 萬代 樋口 千鶴
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.24, 2012

【目的】山梨県と本学は2008年から連携事業を行っている。事業活動はゼミ演習が多く、本ゼミは県からの要請で本県特産品「あけの金時芋」の知名度向上とお菓子レシピ開発を行った。2010年から2011年の学生の取り組み内容を報告する。【方法】2010年にさつま芋に関するアンケート調査を行い、あけの金時芋のお菓子レシピの開発及び「やまなし食のマッチングフエァー2011年」に参加し、学園祭でお菓子販売と評価アンケートを行った。また、両2年間あけの金時芋の知名度調査(学生・主婦)を行った。【結果・考察】レシピ作成に当たり学生、主婦にアンケート調査を行った。さつま芋は学生、主婦共96%以上に好まれ、味では甘さが共に約7割好まれていた。どの位の頻度で食べるは、学生月1回34%、主婦週1から2回が68%で主婦層の摂取率が高かった。さつま芋料理は天ぷら、大学芋が両者共に約3割食べられ、その他の料理は少なかった。芋菓子として思いつくものは学生スィーツポテト70%、主婦47%次いで芋ケンピ学生、主婦共約2割でお菓子として知っている種類が少ないことが伺えた。あけの金時芋を使用したお菓子レシピを18種作成し「あけのサンドアイス」、「あけのボール」、「あけの李ナッツ」の3品を「やまなし食のマッチングフエアー2011」に出展し試食してもらった。「あけの李ナッツ」の評価が最も高く、学園祭でもこの3品を販売した「あけの李ナッツ」の評価が高かった。併せてあけの金時芋の宣伝・販売も行った。2010年の知名度は学生15%、主婦25%、2011年では学生54%、主婦42%と学内での指導、メデァ、新聞等の情報発信などから知名度の向上は見られたが、更なる宣伝活動が必要と感じた。販路開拓には市場調査・分析、価格設定、広告・宣伝などの広報活動などのマーケティングが重要であると感じた。

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