著者
上水流 久彦
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.248-248, 2008

現在、台湾東部と沖縄県の先島諸島の間は距離的には近いが、国境が存在するため、その往来はかなり不便である。だが近年、両地域間では交流が盛んに行われるようになってきており、チャーター便を利用した直行便もすでに飛んでいる。その基盤には国境を越えた同一生活圏像という発想が存在する。国境をまたぐ形での同一生活圏像の生成には、植民地時代の国境がなかった時の交易などの移動経験が深く関係している。

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