- 著者
-
川邊 岩夫
- 出版者
- 日本地球化学会
- 雑誌
- 日本地球化学会年会要旨集
- 巻号頁・発行日
- vol.55, pp.102, 2008
ナブロスキーのグループは,ランタニド(III)リン酸塩の酸化物からの標準生成エンタルピーの測定値を報告し,これらの系列変化について議論している.しかし,彼らの議論は誤った結論を導く不十分なものである.ここでは,ヨルゲンセン理論から四組効果を解析する立場から,1)ランタニド・リン酸塩の標準生成エンタルピーの測定値,2)f≠?遷移スペクトル解析から得られるラカーパラメーターによる電子雲拡大系列とそこにおけるリン酸塩の相対位置,3)モナズ石形とゼノタイム形のランタニド・リン酸塩の精密構造解析 のデータを総合し,ランタニド(III)リン酸塩の「酸化物からの標準生成エンタルピー」の四組効果とモナズ石/ゼノタイム形構造変化について議論する,